私は34歳にして、田舎の130年続く家業を捨て、自分らしく生きるために転職し都会での暮らしを始めることが決まっています。
その過程で感じたこと、苦しかったことなどを皆さんと共有できたらと思います。
- 大学卒業後、家業を継ぐまで
- 家業を継いで約10年
- 130年続く家業を手放し、転職
大学卒業後、家業を継ぐまで
家業の得意先メーカーから就職のお話をいただき、そのままその企業へ入社。家業の業界ではよくあるパターンで、取引先の後継ぎを修行目的で面倒を見て、両社の関係を維持していく目的があります。そして1年9か月後、実家に帰りそのまま家業を継ぐことになりました。
家業を継いで約10年
最初はアルバイトで働き始め、数年後会社の役員として働き始めました。役員といってもほぼ家族でやっているような会社だったので、日々の業務から経営に関することまで幅広い業務をこなしていきました。年中無休でしている会社だったので、休みはほぼなかったですが、上司がいるわけでもなく毎日仕事していても苦痛ではありませんでした。それでも、周りの友達は普通に週2回の休みがあり、彼女や友達同士で旅行などに行っていて、正直めちゃめちゃうらやましかったです。私は自分の時間はほぼ夜しかなく、夜できることと言ったらYOUTUBEをみたり、読書をしたりといったことのみで、昼間にランニングしたり、友達と遊んだりといった自分らしい時間が思うように持てませんでした。その不満はずっとつのり続けました。
また私は大学時代にアメリカに留学していたことがあり、英語を勉強していたので、本来は英語を使った仕事をしたかったのですが、家業自体は英語は全く使わない業種でした。またど田舎だったので町に外人がほとんどおらず、外国人向けの新たなサービスを始めるにしても、ビジネスとして成り立たないことは明らかで、英語を使った仕事をしようとしてもどうしても限界を感じてしまいました。私の実力不足もあったと思いますが…。そこで、自分らしい道を歩みたいと強く思うようになりました。
130年続く家業を手放し、転職
私が転職するということは、130年の会社の歴史に幕を下ろすようなものです。自分の生きたいように生きるか、歴史ある会社のために自分らしさをまげて、献身的にいきるか。長年悩んだ末、34歳にして転職し自分の歩みたい道に進むことを決意しました。その時に役に立った本が、岡本太郎さんの著書”自分の中に毒を持て”でした。芸術の世界で生きることは、自分らしさをつらぬくこと…。この本を読んで自分らしさを貫くことの大切さを学んだと思います。
転職を決意したのち、私は外資系企業に勤めたかったので、転職の1年くらい前から英会話に通い英語力を鍛え始めました。先日外資系大手企業から内定をいただきました。今後は田舎を離れ、その会社で働く予定です。
家業の会社を継がないという決断は、周りが思っている以上につらいものです。
次回はそのつらさと、乗り越える方法について書きたいと思います。
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